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運用事例:韓国の美容観光ツアー・HARU様のウェブサイト

韓国美容整形ツアーのエージェント(代理店)・HARU様のサイトを紹介いたします。

【2020年7月6日追記】
このサイトは閉鎖しました。

このサイトは2016年7月8日に公開したばかりなので、このページを書いている時点(2016年7月21日)ではまだ14日しか経過しておらず、運用している事例とはなりません。
そのため、「運用事例」というよりも「リニューアル事例」とお考えください。

サイトリニューアルの内容

韓国美容整形ツアーエージェント・HARU
リニューアル前のサイトではブログの過去記事ページが190ページ程度、それ以外のページがトップページ含め30ページ程度存在していました。
今回のリニューアルではサイト全体の見た目のデザインを変更するだけでなく、

  1. 各ページの階層関係をわかりやすくするため、必要のないページは削除・必要なページを追加。
  2. SEOに強くなるよう、ページ内の構造(HTMLやCSS)をすべて書き直し。
  3. ブログの過去記事以外のサイト内の文章をすべて修正。(韓国の方が書いた文章であったため、日本語として理解しにくい部分が多かったため)
  4. 190ページぐらいあるブログの過去記事内で、SEO面でマイナスになり得るコード(HTML)をすべて修正。(記事の文章はそのまま)
  5. 日本語URLだったのを英数字URLに変更。それまでのSEOの評価を失わないように各ページを転送処理。
  6. 公開後にクライアントが運用しやすいよう、WordPress管理画面を最適化。
  7. ドメインとサーバーの契約が前制作会社の名義になっていたため、クライアント自身に名義変更。
  8. 上記の名義変更の際にドメインの移管・サーバーの変更をしたため、ページ表示速度の速いサーバーに変更。
  9. アクセス解析(Googleアナリティクス)も前制作会社のアカウントになっていたので、クライアントのアカウントに変更。

など、様々な修正を行いました。

サイト制作の際に最も重要視する点とは?

ウェブサイトの制作やリニューアルをする際の基本思想は「クライアント(依頼者)のため」ではなく、「サイト訪問者(アクセスしてくる人)のため」です。
ここは非常に重要です。テストに出ます。
「サイト訪問者にとってわかりやすく・使いやすいサイト」にすることがアクセス数やお問い合わせを増やすことに繋がり、その結果クライアントの利益となるのです。

一般的に、クライアント(依頼者)は自分が気に入るような自分好みのサイトにしたいため、

「ここの文字の書体を~~のようにして」
「ここのデザインを~~のようにして」

などの意味のない要望を言うケースが多いです。
私はそのような無意味な要望が大嫌いです。
なぜ無意味かと言うと、

「それをやったらアクセスやお問い合わせが増えるのか?」
「そうすることをサイト訪問者が望んでいるのか?」

という観点からの要望ではないからです。
そのような自分好みのサイトにしたい場合は他社に依頼したほうがよろしいかと思います。
そして世の中そんなサイトばかりだから、多くのサイトはアクセス数がほとんどないのです。
関連ページ:アクセスのないサイトに価値はあるか?
関連ページ:ほとんどの企業やお店のウェブサイトの現状

とは言っても、そのような要望を受け付けるのが私の仕事ですから、言われればその要望通りのサイト修正をしてしまいます。
そしてその結果「サイト訪問者にとって理解しにくく・見にくく・使いにくいサイト」になっていけば、アクセス数やお問い合わせが増えにくいサイトになっていきます。

私がサイト制作の際に最もこだわるのは、アクセス数(訪問者)が増え、お問い合わせが増えるかどうか?の1点に尽きます。
デザインがクライアント(依頼者)の好みに合うかどうかなんてことは二の次、極端に言えば「どうでもいい」とさえ言っても過言ではありません。

HARU様のリニューアル後の状況

このHARUの担当者様は上記のような無駄な要望をほとんど申し出なかったため、私から見て理想的なリニューアルができたと考えています。

  1. 各ページの階層関係のわかりやすさ。
  2. ページの表示速度の速さ。
  3. クリックできる箇所の判別やそのレスポンスなどのユーザービリティ面。
  4. アクセスの流入経路からお問い合わせまでの導線。

など、これを書いている2016の現時点で私が考える理想形かもしれません。
今ご覧になっているこのサイト(FIRSTSTEP)と同等の完成度だと個人的には思っています。
WordPressサイトでありながら、この表示速度の速さはとても良いのではないでしょうか?

その結果、リニューアル前は多くても月に10件前後、少ない時はそれ以下だったお問い合わせ数が、リニューアルして14日経過の現時点ですでに32件発生しています。
リニューアル後のお問い合わせの数
美容整形は需要の高い業種なので、他の業種よりもアクセスやお問い合わせが多くなりやすい傾向があるのは事実です。
リニューアル直後だからこその特需も少しはあるかもしれません。
しかし私の経験上、来月以降も同じぐらいのお問い合わせが発生すると予想されます。

後日追記:2016年8月のお問い合わせ数

翌月である2016年8月のお問い合わせ数は60件でした。
8月のお問い合わせの数
これだけお問い合わせが多いと返信をするだけでも大変でしょうから「予約に繋がる可能性の低い人(本気度の低い人)からのお問い合わせが減るように、ふるいにかけるようにしましょうか?」と私から提案しましたが、このままで良いとのことでした。
そのため、9月以降も毎月同じぐらいのお問い合わせが来るでしょう。返信が大変ですね。

さらに後日追記:2017年3月のアクセス数とお問い合わせ数

2017年3月のアクセス数(ページビュー)とお問い合わせが来た数は以下のようになっていました。
1か月間でユーザー数が6,258人、ページビュー数が26,767ですから、1日単位だとおよそ200人・860ページビューぐらいとなります。
美容整形HARUサイトのページビュー

そして、この1か月間のお問い合わせ件数は以下のようになっていました。
HARUウェブサイトのお問い合わせ数
上記ぐらいのページビュー数でこれだけのお問い合わせが来るのは、さすがに需要の高い業種と言えるでしょう。
いくらサイトの出来が良くても、他の業種の場合はこんなに来ないのが普通です。
返信を全員に書くだけで1日の仕事が終わってしまいます。(笑)

2020年7月6日追記

上で紹介した後のある時期からクライアントの担当者が変わったことで、このサイトは担当者からの要望によって制作直後とは大きく違った形になってしまい、完成度としては大幅に落ちてしまったと私個人としては感じていました。
(実績として見せられないレベルにまでなってしまったので、このページからのリンクも削除したぐらいです)

つまり、上で解説したような意味のない(悪い)要望を数多く受け入れた結果、アクセスやお問い合わせが大幅に減ってしまったのです。

一時期は月に200件以上のお問い合わせが来た月もありましたが、数年後には月に10件すら来ない水準まで減り、結果的にこのサイトは閉鎖になりました。

2017~2018年あたりのGoogleの健康アップデートの影響も大きいと思われますが、WebやSEOの知識のない一般の人が好き勝手にサイトを運用すると逆効果になるケースが多いという例になってしまいました。

ウェブサイトを運用する上で最も重要なことは「あなたが掲載したいものを掲載するのではなく、訪問者が求めているものを掲載する」ということなのです。

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