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2024/03/22 コンテンツ・メーカー2のバージョン3.0を公開しました。

サイトからのお問い合わせ率が最も高いのはどの流入経路なのかを知る方法


ウェブサイトに設置してあるメールフォームからお問い合わせがあった時、その人がどのような経路でそのサイトにアクセスしてきたかを知ることは費用対効果を考えるうえでとても重要です。

この場合の「経路」とは、GoogleやYahooのような検索サイトから来たのか? それともTwitterやFacebookのようなSNSからなのか? という意味です。
そして、そのような経路を作るためには金がかかるのが普通です。

例えばブログを書いていたりTwitterやFacebookのようなSNSを運用しているのなら、そこには人件費がかかっていることになります。
ネット上の広告を出しているのなら、広告費が発生しています。

つまり「お問い合わせ率が最も高いのはどの経路からウェブサイトに来た人なのか?」を知ることで、効率の良い経路に重点を置いて投資することができるようになるのです。
というわけで、今回はそれを知る方法を解説します。

今回使用するアクセス解析ツールは「Googleアナリティクス」での解説となります。
Googleアナリティクスでの目標設定のやり方については「お問い合わせページからのメール送信数をGoogleアナリティクスで記録するやり方」を参考にしてください。

Googleアナリティクスの左メニューから「コンバージョン」、「目標」、「サマリー」を順に選択していきます。
コンバージョン」とは目標達成を意味します。
お問い合わせの数
上画像の例の場合、2016年7月12日~8月11日の間に64件のお問い合わせがあったことを示しています。

次に、ページ右側にある「参照元/メディア」をクリックすると以下のような表示になります。
参照元を表示
これがお問い合わせをした人の流入経路を示しています。
その詳細をこれから解説していきます。

【補足】
Googleアナリティクスはとても優秀なアクセス解析ツールなので、各ページのアクセス数をただ記録するだけではなく、「1人1人がどこからアクセスしてきたか?」、「サイト内で何ページ閲覧し、どのページで離脱したか?」、「どのページを見た後にお問い合わせページからメールを送信したか?」など、様々なことを取得できます。

上画像の参照元の中の1位は「google / organic」となっており、目標の完了数が30となっています。
4位は「yahoo / organic」で目標の完了数は10です。
google/organic
GoogleやYahooなどで検索をし、その検索結果からアクセスして来た場合のことを「自然検索」とか「オーガニック(organic)検索」と呼びます。

しかし、その解釈には1つだけ注意点があります。
GoogleやYahooの検索結果画面には以下のように有料広告の欄があります。
検索連動型広告
このような広告を「検索連動型広告」または「リスティング広告」と呼び、これらの広告をクリックしてウェブサイトにアクセスしてきた人は上記の「organic」に含まれません

このような広告からウェブサイトにアクセスしてきた場合の参照元は「paid search」と表示されます。

先ほどの参照元の画面をもう一度見てみますと、
リファーラル
ameblo.jp / referral」とか「nicoly.jp / referral」というのがあります。
日本語表記だと「リファラ」とか「リファーラル」と呼んだりします。
この「referral」とは、リンク元があるアクセスを示しています。

例えば私の個人ブログには以下のようなリンクがあり、
谷元博のブログ
上画像の中にあるリンクをクリックすると、今ご覧になっているこのサイトのトップページに移動してきます。

このように、別のサイトに貼ってあるリンクをクリックしてアクセスしてきた場合は「referral」になります。
この例の場合なら「firstsync.net / referral」となるでしょう。(firstsync.netは私の個人ブログのドメイン)

もちろん上で説明したように、検索結果ページからのリンクは「referral」には含まれません
検索結果にあるリンクはorganicのほうに含まれ、リスティング広告(検索連動型広告)のリンクはpaid searchのほうに含まれます。

先ほどの参照元ページの3位には「(direct) / (none)」と表示されています。
ダイレクトのアクセス
これはブックマークからのアクセスやメール内に記載されているリンクからなど、リンク元が取得できない直接のアクセスになります。(リンク元が取得できるものは上記の「referral」に含まれる)

他にも、URLを直接打ち込んでアクセスしてきた場合や、QRコードによるアクセスも「(direct) / (none)」に含まれます。
「直接」だから「direct」、「リンク元がない」から「none」なのですね。

今回の例の場合だと最もお問い合わせが多いのはorganicの40件となります。(GoogleとYahooの合計)
google/organic
つまりGoogleやYahooの検索結果からアクセスしてくる人がお問い合わせ数が最も多いので、今後はそこを重点的に攻めると費用対効果の面で効率の良い運用ができることになります。

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